要約 SUMMARY
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「コンビニといえばセブン-イレブンだが、スイーツを買うならローソン」
「健康を気にするランチの時は、ローソンを選ぶようにしている」
コンビニエンスストア業界において、ローソンは店舗数や日販(1日あたりの売上)では業界3位のポジションにあります。
しかし、特定の分野においては、王者セブン-イレブンをも凌ぐ圧倒的な支持を得ています。
彼らの戦略の要諦は、総合力で真っ向勝負を挑むのではなく、「特定のターゲット(女性・健康志向層)」や「特定のカテゴリ(スイーツ・店内調理)」にリソースを集中させることです。
これは、ランチェスター戦略における「弱者の戦略(差別化集中)」の好例と言えます。
本記事では、ローソンが実践する差別化戦略を解剖し、上位企業に勝つための「一点突破」のマーケティング手法について解説します。
目次
ローソンの差別化の軸は、長年掲げているスローガン「マチの健康ステーション」に集約されています。
かつてコンビニは「便利だが健康には良くない」というイメージを持たれていました。
ローソンはいち早くその常識を覆し、「美と健康」をテーマにした「ナチュラルローソン」の展開や、低糖質(ロカボ)パンの開発に着手しました。
これにより、従来のコンビニのメイン客層(男性・若者)だけでなく、「健康意識の高い女性層・シニア層」という新たな市場を開拓することに成功しました。
スローガンを具現化するために、ローソンは以下の3つの領域で「コンビニの枠を超えた価値」を提供しています。
2009年に発売された「プレミアムロールケーキ」は、コンビニスイーツの歴史を変えました。
「コンビニでケーキ屋さんの味を」というコンセプト(VP)のもと、スプーンで食べるスタイルと高品質なクリームで大ヒット。
「スイーツならローソン」というブランドを確立し、ついで買いではなく「目的買い」の来店を促しています。
▶差別化マーケティングとは?戦略を実行し「認識」を変える手法を解説
店内で調理を行う「まちかど厨房」は、お弁当工場では再現できない「温かさ」と「ボリューム」を提供します。
手間とコストはかかりますが、これにより「冷たいコンビニ弁当」という競合の弱点(ペイン)を突き、外食需要を取り込むことに成功しています。
▶バリュープロポジションとは?重要性やメリット、作り方を解説
発売から35年以上愛される「からあげクン」は、単なるホットスナックではありません。
キャラクターとしての認知度が高く、定期的なフレーバー展開でファンを飽きさせない「エンタメ装置」として機能しています。
競合他社のホットスナックが「おかず」であるのに対し、からあげクンは「おやつ・キャラクター」という独自のポジションを築いています。
3大チェーンの中で、ローソンはどのようなポジションを取っているのでしょうか。
| チェーン名 | 主なターゲット | 戦略の特徴 |
|---|---|---|
| セブン-イレブン | 全方位 (マス層) |
「品質の絶対王者」 基礎的な商品力とドミナント出店で、圧倒的な利便性を提供する。 |
| ファミリーマート | 若者・トレンド層 | 「楽しさとデジタル」 大胆なキャンペーンやサイネージ活用で、店舗をメディア化する。 |
| ローソン | 女性・健康志向層 | 「優しさと専門店品質」 健康、スイーツ、店内調理など、特定のニッチ領域を深掘りする。 |
▶ポーターの3つの基本戦略とは?事例と選び方をわかりやすく解説する
ローソンの戦略は、業界トップではない企業が生き残るためのヒントに溢れています。
Webマーケティングにおいても、以下の「一点突破」が有効です。
ローソンが「健康を気にする人」に絞ったように、ターゲットを限定しましょう。
「全ての人におすすめの会計ソフト」ではなく、「ITが苦手な飲食店オーナー専用の会計ソフト」とすることで、その層からの熱烈な支持(指名買い)を得ることができます。

ローソンにおける「スイーツ」や「まちかど厨房」のようなキラーコンテンツができたら、それを徹底的にアピールする場所が必要です。
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▶口コミサイトの作り方とは?収益化を成功させる手順を徹底解説!!
本記事では、ローソンの差別化戦略について解説しました。
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